
源泉徴収票って、細かい欄がびっしり並んでいてわけがわからない。
でも、アルバイトやパートで働く人の場合、数字が入っている欄はほんの一部です。
この記事では、まずどこを見ればいいかに絞って説明します。
源泉徴収票ってなに?
源泉徴収票は、1年間にもらった給料の合計と、そこから引かれた税金の合計が書かれた紙です。


勤め先が、年末調整(1年分の税金を計算し直して、払いすぎや足りないを精算する手続き)のあとで作って、渡してくれます。
年末から年明けにかけて、届くことが多いです。
1年間の「収入」と「税金」が、まとめて書いてあります。



紙ではなく、データで渡される職場もあるぞ。
アルバイト/パートの人がまず見る3か所
| 見る場所 | 意味 | 何に使う? |
|---|---|---|
| ①支払金額 | 1年間にもらった給料の合計(税金などを引く前) | 年間の収入がいくらかを知る |
| ②源泉徴収税額 | 1年間に、給料から引かれた所得税の合計 | 税金が引かれていたか、払いすぎていないかを知る |
| ③社会保険料等の金額 | 給料から引かれた、健康保険・年金などの合計 | 社会保険に入っているかを確かめる |


紙の上の段には、「支払金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収税額」が、横に並んでいます。
その下の段に、「社会保険料等の金額」があります。
様式によって、位置が少し違うことがあります。
①支払金額:1年間の収入そのもの



ここが一番大事なところじゃ!
1年間にもらった給料の合計で、税金や社会保険料を引く前の金額です。


「年収はいくら?」と聞かれたときの、答えになる数字です。
たとえば、92万円と書いてあれば、その年の収入は92万円です。
この数字は、いろいろな判断の元になります。
たとえば、掛け持ちをしている人が「20万円を超えたか」を見るとき、配偶者の扶養に入れるかどうかを考えるときなどです。
②源泉徴収税額:引かれた税金。0円でも普通
ここは、1年間に給料から引かれた所得税の合計です。
パートの収入が少ない人は、0円になっていることがよくあります。


「税金を引かれていない」だけなので、損をしているわけではありません。
見方のコツは、②と①をセットで見ることです。
- 収入が少ないのに、税金が引かれている → 払いすぎている可能性がある
- 収入がそれなりにあるのに、税金が0円 → 税金がかからない範囲か、自分で払う必要があるのか、確認する
どちらも、勤め先が1か所で、年末調整が済んでいれば、基本は勤め先が精算してくれています。
掛け持ちの場合は気をつけてね。
③社会保険料等の金額:引かれていれば、社会保険に入っている
給料から引かれた、健康保険や厚生年金、雇用保険などの合計です。
ここに金額が入っていれば、勤め先の社会保険に入っていることが分かります。
0円なら、給料からは引かれていません。
確定申告をするときに、この金額が、税金を安くする計算に使われます。
読み方の例



実際の数字で、読んでみよう。
| 欄 | 数字 | 読み方 |
|---|---|---|
| 支払金額 | 960,000円 | 1年間の収入は96万円 |
| 源泉徴収税額 | 0円 | 所得税は引かれていない |
| 社会保険料等の金額 | 0円 | 給料から社会保険料は引かれていない |
この人は、収入が96万円で、所得税も社会保険料も引かれていません。
パートが1か所で、年末調整もしてもらっているなら、多くの場合、確定申告は不要です。


ほかの欄は、見なくていい?
最初は、見なくて大丈夫。名前だけ、知っておこう。
| 欄 | ざっくりした意味 |
|---|---|
| 給与所得控除後の金額 | 給料から、必要経費のかわりになる金額を引いた額(計算で自動的に入ります) |
| 所得控除の額の合計額 | 税金を安くするために引ける金額の合計(基礎控除など) |
この2つは、確定申告の入力で必要になりますが、紙に書いてある数字を写すだけです。
自分で計算する必要はありません。
2枚以上ある人は、足し算する



掛け持ちをして、源泉徴収票が2枚以上ある人は、特に注意が必要じゃ!
このあたりは、「パート・副業の確定申告、いる?いらない?」の記事でも、くわしく説明しています。


源泉徴収票がない、なくした、届かないとき
- 届かない・なくした:勤め先に頼めば、発行してもらえます(再発行)。
- 年の途中で辞めた:辞めた職場にも、頼めば受け取れます。
- データで渡された:ダウンロードして、保存しておきましょう。


確定申告をするときは、全部の勤め先の源泉徴収票が必要になります。
読むのが面倒な人へ
「読み方は分かったけど、数字を見て自分で判断するのは不安」という人もいると思います。
そんな人には、スキマバイト向けの確定申告アプリ「確定申告 for スキマバイト」(FinFin)があります。
公式ページによると、源泉徴収票をスマホで撮影して読み込むと、年収の壁をチェックして、確定申告が必要かどうかの目安を確認できるとのこと。


確認の機能は無料プランで使えるとされています。
掛け持ちやスキマバイトをしていて、足し算に自信がない人は、アプリを試してみるのも一つです。
料金などは、公式ページで確認してください。
\「申告がいるか」を無料でチェック/
まとめ:全部読まず、3か所だけ
- 支払金額:1年間の収入
- 源泉徴収税額:引かれた税金(0円でも普通)
- 社会保険料等の金額:引かれた社会保険料


この3つが分かれば、自分の1年間が、だいたい見えてきます。
まずは、手元の紙で、3か所に印をつけてみてください。
※この記事は一般的な情報です。個別の事情によって扱いが変わるので、最終的な判断は、国税庁のサイトや税務署、税理士にご確認ください。






